担当弁護士からのコメント
お疲れ様でした。
本件は、いわゆるW不倫からの離婚請求であり、不倫相手の配偶者様の慰謝料請求から始まりました。その弁護士は、恫喝をしていたようで(後に懲戒、戒告処分を受けていました)、憔悴しきった状態で相談に来られました。慰謝料を払わないといけないから弁護士に委任する余裕がないとのことで、相談し放題のサブスク契約の下、継続相談に来られていました。その後、やはり委任した方がいいだろうと判断され、ボーナス月にまとまった金額をいただくという分割による支払いの下、受任いたしました。
その和解が成立した後、T様の配偶者様に離婚請求を致しました。有責配偶者からの離婚請求という難しい事案です。有責配偶者からの離婚請求は原則として認められず、別居期間としては通常3年といわれているところを6年程度必要とされています。ですが、調停という話し合いの中では、相手方の同意が得られれば離婚成立は可能という状況でした。
もちろん相手方は不倫された上、勝手に幸せになるのは許さない、という態度であり、なかなか難航しましたが、粘り強く何度も調停を行った結果、合意をいただきました。金銭的には大変苦労されたと思います。
しかしながら、最終的には再婚され、幸せに暮らされているとのことです。不倫というスタートでしたが、お二人とも信頼し合っておられるのは、私からも見て取れました。おめでとうございます。